材質の問題ではない

 

「金属アレルギー」を起こさない材質を使うのならば

どこで治療しても同じなのでしょうか?

というご質問をよくお受けします。

 

そんな時、私はこのようにお答えしています。

 

たとえば、錆びない金属の鉄板を何枚も渡されとしましょう。

素晴らしい材質です。

大変高価なものです。

 

「さあ、どうぞ」

とプラモデルの部品のようにあなたに渡されます。

 

さあ、あなたはこの金属の鉄板を使って沈まない船を作ることができますか?

zousen

船はどうやって作っていると思いますか?

普通のプレスのように金型のようなものをプレスしてバーンと出来上がるわけではないのです。

小さい鉄板、小さい鉄板を繋ぎ合わせてパズルのように組み立てて

船の形にしているのです。

 

そこは日本の溶接技術でもって行われているのです。

 

あの広い面積のすべてにおいて、溶接技術が行なわれているのです。

 

だから沈まないのです。

 

さあ、ではその広い中でわずか10センチでも溶接できていない部分があったらどうでしょう?

 

十分のりしろ部分が取れていなくて溶接できていない部分があったならどうでしょう?

 

そこから水が入りこんできますよね。

 

これと同じことが歯でも起こるのです。

 

詰め物をしてその詰めものがはずれるかはずれないかということではなく

その隙間の一部分があるがためにそこからばい菌が一気に侵入してくるのです。

ばい菌は顕微鏡でみなければいけないサイズです。

肉眼では「見えないサイズ」なのです

だから何度も何度もバイキンが再侵入してしまうのです。

 

金属アレルギーを引き起こさない材質をお選びいただくことはもちろん

大事なのですが、

それ以上に大事なのがそのばい菌が入ってこないための封鎖技術なのです。

 

その技術を吉本歯科医院では有しております。

吉本歯科医院でいう接着技術です。

接着歯学からスタートしていますので接着技術接着技術と言います。

 

接着技術といえば一般の方は「ものとものとがくっつく力」と勘違いされますが

そうではなく大事なのは封鎖技術なのです。

 

造船する時に必要な

溶接技術と同じです。

何100メートルという船の広さにあり

わずか10センチの溶接できていない部分があれば

そこから水は浸入し、船は沈むのです。

 

このことと発想はまったく、同じです。

封鎖技術が要になるのです。

 

もしここで金属が溶け出しすような材料を使っていたとして、ただたんに金属が溶け出すだけで封鎖さえできていてば

その歯の中にバイ菌は侵入することはできないのです。

 

だからすぐに歯が痛くなることはないのです。

だから、何度も何度もやりかえをする必要はないのです。

 

かぶせ物や詰め物のやりかえをするたびに歯を削らないといけないのです。

削るたびに削りかすが飛び散るのです。

その削った削りカスが体内に取り込まれてしまうのです。

 

たとえば、奥歯がなくなった場合には

誰しも前歯で噛もうとしてしまいます。

奥歯がないので、噛めないから、です。

 

しかし残念ながら前歯は奥歯で本来受け持つような力を耐えうるような構造体ではないのです。

 

だから前歯そのものが破壊されていくのです。

 

だから前歯だけを削って詰めようがかぶせ物をしようが

前歯本体そのものが壊れていきますから封鎖技術も何の役にも立ちません。

 

例えば家があります。

家が地震が怖いからといって耐震強化をしっかりやった家を建てたとします。

しかしどんなにお金かけたからと言っても

地滑り起こったらどうでしょう?

jisuberi

※熊本県庁ホームページより

 

地滑りごと家がもっていかれてしまうのです。

 

土台が大事なのです。

歯の構造体そのものが大事なのです。

 

そこが壊れないように力がかからないようにしてあげる。

これが地盤が大事ということなのです。

地盤がしっかりしてその上にではじめてウワモノ、かぶせ物がいきるのです。

 

材質さえ、良いものを選べばいい

というわけではない、ということを知って頂きたいのです。