無痛治療について
吉本歯科医院では、患者様に安心して治療を受けていただくため、可能な限り無痛治療を心がけて診療にあたっております。
歯科の麻酔に使う注射には、世界初のコンピュータ制御注射器を採用。痛みのない理想的な注射を実現します。
注射針は、世界最細のディスポーザブル(使い捨て)注射針「33G」を採用。
一般に使用されている注射針よりもはるかに細い針を使っています。
細い針を使うことで痛みを感じることがなくなっています。
さらに注射の際に、当院では麻酔液を人肌にまで温めます。
麻酔用ウオーマーで37度まであたためさらに痛みをなくします。
通常、麻酔薬は冷蔵庫に保管しています。
例えば、寒い日に冷たい水をいきなり飲めば口の中に、キーンとした痛みを感じることがあります。
この温度が人肌の温度なら、何も感じることはありません。これと同じようなことを麻酔液に当てはめて治療を行っています。麻酔液と体温の差は少なければ少ないほど痛みをなくします。
静脈鎮静麻酔
それでも、どうしても「歯医者が怖くて・・・」「口を開けるのも怖い」というほど、歯科に対する恐怖心をお持ちの患者さまに対しては静脈鎮静麻酔という方法がございます。
この静脈鎮静法とは、歯科麻酔医師の管理のもとで行なわれます。腕の静脈に注射あるいは点滴で、ごく少量のお薬を注入します。麻酔が効くまで約5~10分かかります。その後は、まるでぼんやりとうたた寝をしているような状態になります。しかし、意識ははっきりとありますので歯科医師から「口を開けてください」と問いかけられてもきちんと反応することができます。
患者さまによっては気持ちよくなってそのままグウグウと寝息を立てて眠られてしまわれる患者さまもいらっしゃいます。
この静脈鎮静麻酔は、全身麻酔ではありません。
全身麻酔は、生理的な反射や代謝の変化、呼吸循環機能の低下など病態生理学的な点において、静脈鎮静麻酔とは全く異なった態度を示します。
特に全身麻酔では意識を消失させるために、患者さんの体調に異変が起こった場合、患者さんはそれを不快症状として訴えることができません。したがって、血圧計や心電図など各種モニターからそれを推測し、対処しなければならず、そこで十分な知識と技術、経験、設備が必要となります。
一方、静脈鎮静麻酔は患者さんの意識を失わせません。つまりもし患者さんの体調に異変が起こった場合、患者さんは不快症状として訴えることが可能であり、それによっても術者は状況を把握し、患者さんは指示に従うことができます。
また、呼吸器系や循環器系は特に抑制されず安定しています。
そして、使用する薬剤は少量であり、肝臓や腎臓に対する影響はほとんど問題ありません。
これらのことは静脈鎮静麻酔が全身麻酔に比べてはるかに安全性の高い方法であることを示しています。
静脈鎮静麻酔は、意識はありますが、非常にリラックスした状態にありますので、患者さまにとってストレスがありません。
全ての治療が終了した後に患者さまに「どうでしたか?」とお聞きすると、
「1時間ぐらいで終った気がする」
「ぼんやり夢見心地だった」
「そんなに長い時間治療していたとは思えない」
といった声を頂きます。
インプラント治療や、歯周病治療など、長時間の治療の際や、骨を削ったりする外科治療にはこの静脈鎮静麻酔を行ないます。
この静脈鎮静麻酔は、通常の歯科治療の際にももちろん行うことができます。なぜなら、歯科治療に対する異常な緊張や恐怖心は、患者さまにとって最善の歯科治療を妨げるものである、と考えるからです。
静脈鎮静麻酔は歯科麻酔医師によって行なわれます。
歯科麻酔医師と歯科医師と2人体制で、治療中は麻酔科医が心電図モニターをチェックしながら行いますので、全身疾患(高血圧、心臓病、糖尿病等)をお持ちの方の長時間の手術や困難な場所へのインプラントを埋入する手術の場合に適しています。
歯を治療したいけど、どうしても怖くて行けなかった、または、歯科で大変なご苦労をされたという方には最善の方法ではないかと思います。
※静脈内鎮静法を併用して短期集中治療を行います。
自由診療治療に加えて1回(3時間)の治療につき別途150,000(税別)が必要です。
保険診療に対しての静脈内鎮静法は行っておりません。
※静脈鎮静法を行う場合は、生体監視モニター(左写真)を利用した全身管理(血圧・脈拍・血管酸素飽和度の測定)をしながら歯科麻酔医師と医師2人体制で治療を行います。
※静脈内鎮静法には、自由診療治療に加えて一回の治療につき別途150,000円(税別)が必要です。